コラム

隔離用ウィークリーマンションが月5万円から!?OYO life(オヨライフ)の格安企画を徹底解説!!

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コロナウイルスが猛威を振るう昨今、たなかも例に漏れず自粛自粛の毎日を送っております。

医療従事者の方をはじめ、ごみ回収業者の方、近くのスーパーのレジのおばちゃん、セブンイレブンのネパール人っぽい店員さんなどなど、インフラを支える皆さんへの感謝を忘れないように生きたいと思う今日この頃です。

そんな社会の中にあって、不動産業界に身を置く私に出来ることは何かと考えてはみたものの、不動産業界の人間にできることってそうあるものではないんですよね。

しかし、このコロナに乗じて破格のサービスを展開する不動産会社を見つけました。それが今回取り上げるオヨライフです。

ここがポイント!

オヨライフと聞いて「なんだその会社は?」と思う方も多いかもしれませんが、そういう方は「【賃貸】OYO life(オヨライフ)の評判が悪い!クレームの内容や事業の特徴について書いていく!」を見ていただけるとオヨライフとはどんな会社かご理解いたただけるかと思います。

1.月額5万でOK!オヨライフが仕掛ける戦略は?

オヨライフがコロナ対策支援企画として立ち上げた企画はこちらです。

なんとオヨライフの空室物件(約500件)を家賃5万円で提供するというのです!

皆さんはこの支援企画を見てどう感じましたか?私がこの企画を見て感じたことは2つ。

1つは「これはオヨライフ頑張ったな」ということで、もう一つは「500室も空いているオヨライフはやっぱり経営ヤバかったんだろうな(笑)」ということです。

2.隔離賃貸需要に手を出せない大手各社

今回のオヨライフが打ち出した企画は、間違いなく需要のあるサービスです。

仮に東京都内の医療従事者に絞ったとしてもその数は10万人を超えると言われており、同居家族がいる方にとっては自分が発信源となって身近な人に感染させてしまう恐怖と隣り合わせの生活が続いています。

そうした状況をふまえると、隔離場所へのニーズの高まりはとても自然なことです。

 

そこで出番となるのは、ウィークリーマンション系を強みとする不動産会社なわけです。違法建築問題で荒れに荒れたレオパレスだったり、SUUMO(リクルート)との戦いに完全敗北し、「マイナビ賃貸」のサイト運営を撤退後にウィークリーマンション営業に舵を切ったマイナビ(法人向けのみ展開)だったり、明らかにビジネスチャンスはどこの会社にもあったわけです。

そこで手を挙げたのがオヨライフでした。

オヨライフだって昨年は順風満帆な時間を送ったわけではありません。むしろ、鳴り物入りで不動産業界に殴り込みを図った末に袋叩きにされ、親分のヤフーにも見放されるという激動の1年を経験したオヨライフ。

そんなオヨライフが、不動産業界の中で(たなかが知る限り)初めて隔離施設としての賃貸需要に応えようと動き始めたのです。

なぜ大手各社は「隔離賃貸」に手を出さない?

そもそもなぜ大手各社は隔離施設としての賃貸物件に手を出そうとしなかったのか。これにはいくつか理由があるかと思います。

まず一つ目に、労働者側の理解を得られにくい点が挙げられます。SNSが発展した現代では、お客さん発信の情報拡散によって簡単に企業ブランドは毀損してしまいます。また、お客さんとならない一般人であったとしても「この時期に働かせるなんて有り得ないよね」という情報も各社にとっては脅威なわけです。

そうした点を総合的に加味すると、「営業自粛」という答えに行きつくことになります。

そして二つ目ですが、既存入居者の理解を得られない点です。さて、もしあなたの隣の部屋にコロナウイルスと近しい人が入居すると聞いたとき、どう思いますか?自分に感染しないか、不安になりませんか?
※差別意図はありません。ご容赦ください。

そんな既存顧客からのクレームを生みかねないサービスを、あえて展開する必要があるのでしょうか。つまり、ある程度の空室部屋が確保できないと、この企画は非難轟々となり成立しないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

3.何もかもドン底だったオヨライフ

さて、この2つの条件をかいくぐったのが、昨年からツイッターでクレームの嵐を巻き起こしていたオヨライフでした。

詳しい内容は「【賃貸】OYO life(オヨライフ)の評判が悪い!クレームの内容や事業の特徴について書いていく!」にも記載しているの読んでいただけたらと思いますが、本当にお粗末なものばかりです。

入居手配した物件のカギが受け取れない(事務ミス)、入居予定の物件に何故か人がいる(ブッキングミス)、など挙げればキリがないほど不平不満がツイッターをはじめとした各種SNSに見受けられます。さらにインフルエンサーによる明らかなステマ記事が火に油を注ぎ、収拾がつかない状態となっていました。

(ちなみにステマっぽいやつはこれ。下手じゃね!?)

簡単に言えば、オヨライフの評判はどん底だったということです。そうこうしているうちにオヨライフの経営は低迷の一途をたどり、空室を多く抱えるようになってしまったのです。

ちなみにオヨライフの空室数の多さは業界でも有名になっていました。ある日、オヨライフの営業から「空室物件の一覧資料を送りますね!」と営業電話がかかってきたことがあります。これ自体は珍しいモノではなく、私たち借りる立場からしても現状の空き状況をリアルタイムで知れる有難い情報源となっています。

ここがポイント!

私は年間200件以上の賃貸借物件を借りまくるという珍しい仕事をしています。

FAXでA4サイズで1枚、大きい会社で2,3枚くらいに物件情報が並んでおり、20件から30件くらいの情報が載っていることが相場なのですが、オヨライフからは何十枚にもわたるFAXが届くのです。しかもその1枚1枚にビッチリ物件情報が収められています。

長年不動産業界に勤めている先輩も「これは、ヤバいねw」と言ってましたし、業界経験7年くらいの私から見ても異常な光景でした。しかし、他社を凌駕する空室数が今回の企画を後押しする結果となりました。

4.まとめ:オヨライフはコロナを利用している!?

そんなこんなで今回のコロナ対策支援企画を打ち出したオヨライフ。この企画に対しては早くも賛否両論となっています。

普段は家賃が高い事で有名なオヨライフならではのクレームもあるようですね。しかし「やらない善より、やる偽善」という言葉もある様に、今回のオヨライフの取り組みは不動産業界ではどの会社も取り組まなかったものですし、確実に助かるユーザーがいることは間違いありません。

そして、オヨライフがレオパレスなどのウィークリー系不動産会社と最も違う点は、入居までに誰とも会わなくていい手軽さと、スマホだけで契約が完結し翌日から入居できるスピード感です。このサービスをフルに活かせる今回の支援企画は、純粋に評価されるものだと思います。

しかも今回のオヨライフの企画は昨年の雪辱を晴らすためにうってつけの機会ですし、ここでイメージアップ・知名度アップを試みたい思惑があります。つまり下手な対応は出来ないはずです。

確かに、これまで不手際が多かったことも事実です。しかし、もしあなたの近くで隔離が必要な人がいたり、自身に隔離の必要性があると感じる方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?ぜひ公式HPをチェックしてみてください!

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